最近のスマホは高性能化・円安の影響もあり本体価格が高額になっています。
それに伴い、以前に比べて同じスマホを長期間利用するようになってきています。
そこで、今回は種類が多く、違いも分かりにくい「スマホ保険」を比較してみました。
この記事では、「キャリアの保険」「メーカーの保険」「クレジットカードの付帯保険」「保険会社の保険」の4点をドコモショップでiPhone14を購入する場合で解説していきます。
【この記事の一部はPRリンクを含んでいます。】
※2022年12月5日時点の情報にて作成しています。
ドコモのsmartあんしん補償
まずは、王道のキャリアの補償である「smartあんしん補償」をご紹介します。
ドコモショップで購入する場合にはこのサービスをお勧めされる事が多い為
smartあんしん補償に加入しているという人も多いと思います。
ちなみに、このサービスは以前は「ケータイ補償サービス」という名前でしたが
サービス拡充に合わせて名前が変更されています。
smartあんしん補償のサービス概要
smartあんしん補償の概要としては、月額825円でスマホの
故障・水濡れ・盗難・紛失などのもしものときのトラブルをサポートしてくれます。
※月額は端末によって異なります。
smartあんしん補償サービスに加入していても、場合によっては自己負担額が発生するため
ここからは、自己負担額を見て行きましょう。
補償未加入 | smartあんしん補償 | |
画面破損 | 42,800円 | 上限5,500円 |
紛失・盗難 | 全額自己負担 | 12,100円 |
smartあんしん補償を使えるのは年に2回までとなっていますが、画面破損でもまったく補償に入っていない場合は高額修理になるため、何かしらの補償加入はおすすめします。
イエナカ機器補償(特典)
smartあんしん補償にはうれしい特典が3つ付帯しています。
もしろん、上記の825円の中に含まれている特典のため追加費用も申込は不要です。
その1つ目が「イエナカ機器補償(特典)」です。
サービス内容は下記の通りです。
パソコンやゲーム機等、ご家庭でお使いのインターネットにつながるデジタル機器で当社が指定するものが故障・破損した際に、修理や代替品の提供により補償します。たとえばパソコンなら最大7万円までカバー!補償額は対象機器によって異なります
引用元:ドコモ公式HP
つまり、家にあるwi-fi接続する機器が壊れても修理代金を払ってくれる。
という事です。
機器によって補償の上限金額が決まっています。金額は下記の通りです。
機器補償(修理または代替品提供)対象機器 | 機器補償上限金額(税込) |
パソコン | 70,000円 |
タブレット | 40,000円 |
テレビ | 70,000円 |
ゲーム機 | 30,000円 |
プリンター | 30,000円 |
外付けHDD | 30,000円 |
ルーター | 30,000円 |
AIスピーカー | 30,000円 |
一部のドコモ販売品 | 30,000円 |
スマホの補償に無料でついてくる特典ですが、結構高額な金額が補償されますね。
スマホ不正決済補償(特典)
続いての特典は「スマホ不正決済補償(特典)」です。
昨今は、日常のお買物をキャッシュレス決済で支払う事も増えてきていると思います。
補償内容に関しては下記の通りです。
各事業者が提供するQRコード決済などが第三者による不正利用の被害に遭われた際に、最大100万円まで補償します。
引用元:ドコモ公式HP
もちろん、こちらも申込不要で無料でついてきます。
あまり起こって欲しくない事態ですが、万が一の為にこのサービスの存在を覚えておきましょう。
携行品補償mini(特典)
最後の特典は「携行品補償mini(特典)」です。
今までの2つの特典と違いこちらは、別途申込が必要・1年間限定の特典になっています。
補償の内容は以下の通りです。
外出先で身の回りの持ち物が盗難や破損などの被害に遭った場合に
最大1万円の補償を受けられる保険です。
※免責金額(自己負担額):1事故について3,000円
引用元:携行品mini(NTTドコモ)公式HP
申込みにひと手間かかりますが、1年間は無料の為忘れず申し込みましょう。
AppleのAppleCare+盗難・紛失プラン
ここからは、メーカーの公式サービスのAppleCare+盗難・紛失プランについてみて行きます。
このサービスはドコモ以外のキャリアを利用している人でも加入できるため、iPhone購入を検討している人は是非参考にしてください。
現在iPhoneを使っていても、アップルストアの実店舗で購入された方以外だとあまり詳しく説明を受けた事が無いとは思いますが実はいわゆるAppleCareには2種類あり、更に支払い方法(=保証期間)も2パターンあります。
まず、種類に関しては「AppleCare+」と「AppleCare+盗難・紛失プラン」の2種類です。
読んで字のごとくではありますが、製品の修理や使い方のサポートをしてくれる「AppleCare+」に加えて、万が一の盗難・紛失つまり手元から端末が無くなってしまった状態でもサポートを受けられる「AppleCare+盗難・紛失プラン」があります。
そしてそれぞれに、解約しない限り自動的に更新される「月払い」と2年間のみサポートしてくれる「期間限定プラン」があります。
ここでも、iPhone14を例に各プランの比較表を見て行きましょう。
未加入 | AppleCare+ (月払い) |
AppleCare+ (2年間) |
AppleCare+ 盗難・紛失プラン (月払い) |
AppleCare+ 盗難・紛失プラン (2年間) |
|
価格(税込) | 無料 | 1,180円 | 23,400円 | 1,280円 | 25,400円 |
サポート期間 | 1年間 ※テクニカルサポートは90日間 |
加入期間中 | 2年間 | 加入期間中 | 2年間 |
バッテリー交換 ※保持容量80%未満 |
14,900円 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
画面・背面ガラス損傷サービス料(税込) | 画面:42,800円 背面:25,900円 |
3,700円 | 3,700円 | 3,700円 | 3,700円 |
過失・事故による損傷サービス料(税込) | 83,800円 | 12,900円 | 12,900円 | 12,900円 | 12,900円 |
盗難・紛失によるサービス料(税込) | 全額自己負担 | 全額自己負担 | 全額自己負担 | 12,900円 | 12,900円 |
前章のsmart補償の時と同様ではありますが、やはり高額なiPhoneに関しては何かしらの保険に入るのをお勧めします。また、盗難・紛失に関しては年に2回までという制限がありますが、過失・事故による損傷は利用回数の制限が無い為、よくスマホを落として画面を割る方にはAppleCare+がおすすめです。
よくAppleCare+に関しては「近くにアップルストアが無い」という声も聞きますが、アップルストアの他にもApple正規サービスプロバイダーや配送での修理にも対応しています。
また、iOSやApple純正のソフトウェアのテクニカルサポートも受けられるため、使い方に困ったことがある方や、エラーに頭を悩まされた事がある方にもおすすめのサービスです。
AppleCareについて詳しくはApple公式HPをお読みください。
dカードGOLDケータイ補償
ここからは、少し毛色が違いドコモが発行するdカードに付帯する補償サービスについて解説していきます。
dカードには年会費無料のいわゆるレギュラーカードと年会費11,000円のdカードGOLDの2種類があり、どちらもケータイ補償はついているのですが、レギュラーカードは補償額・期間共にかなり低めに設定されているためここでは、dカードGOLDに付帯しているサービスについてのみ紹介していきます。
dカードGOLDケータイ補償に関しては「smartあんしん補償」「AppleCare+」とは概念が少し違い、購入から3年以内のスマホが修理不能と認められた場合や盗難・紛失になった場合に、同一機種・同一カラーのスマホをdカードGOLDを使って購入すれば、上限10万まで後から返金される。
という物になっています。このdカードGOLDを使って購入の部分ですがiPhoneを購入する場合、分割払いを選ぶ方も多いと思いますが、その場合にはdカードGOLDで支払ったと認められず補償の対象にならないため注意が必要です。
繰り返しにはなりますが、現時点でのiPhone14(128GB)のドコモオンラインショップ価格は119,800円のため、再度購入となると実質の負担金は19,800円となります。
また、画面破損等の修理可能な場合は一切の補償が無く修理代金は全額自己負担となります。
少しデメリットが多いように感じますが、あくまでクレジットカードの付帯機能であるという点やスマホやご自宅のwi-fiもドコモでまとめている場合は年会費の11,000円以上のポイント還元がある点、ゴールドカードとしてのその他の特典も多いを考慮すると、筆者的にはお勧めのサービスの1つでもあります。
dカードGOLDの詳細に関しては公式HPをご覧ください。
モバイル保険
最後は、さくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」の紹介をしていきます。
このサービスの特徴としては月額700円で
- 1契約で3端末まで補償可能
- 年間最大10万円まで補償
- モバイル端末全般で利用可能
- 補償対象端末は柔軟に追加や変更が可能
- 幅広い修理方法に対応
- 保険金請求はWEBで簡単申請
- 提携修理店ではキャッシュレス修理も可
上記のように、キャリアやメーカーのサービスとは一味違った保険になっています。
更に、この保険のすごいところが「smartあんしん補償」や「AppleCara+」と併せて利用する事が出来るのです。
組み合わせによってはスマホ紛失時でも自己負担金額0円の補償の実現が可能となります。
補償の金額の条件と上限は下記の通りです。
対象端末 | 保険金額 | |
修理可能な場合 | 修理不能・盗難の場合 | |
主端末 (必須1台) |
最大10,000円 | 最大25,000円 |
副端末 (最大2台) |
最大30,000円 2台合計 |
最大7,500円 |
最近は、スマホに合わせてワイヤレスイヤホンやスマートウォッチを使う方も増えているので副端末2台設定出来るのが非常に嬉しいポイントです。
まとめ
ここまで、4つのサービスの紹介してきましたが、最後に筆者の独断と偏見で2パターンのおすすめスマホ保険を紹介します。
smartあんしん補償(825円)+モバイル保険(700円)=月額1,525円
全国のドコモショップでの手続きに加えて負担金12,100円もモバイル保険でカバー
AppleCare+盗難・紛失プラン(1,280円)+モバイル保険(700円)=月額1,980円
何度でも画面修理が3,700円をモバイル保険で実質負担は0円
万が一の盗難時12,900円かかっても、モバイル保険で実質負担0円可能
モバイル保険の月額700円のみ
よくある画面破損の42,800円(Appleで修理)もモバイル保険で実質0円