iPhoneを購入する際、「ストレージ容量を何GBにするか」で迷っている人は多いのではないでしょうか。
iPhoneは後からストレージ容量を追加できないため、購入時の容量選びがとても大切です!
この記事では、iPhoneのストレージ容量についておもに以下の点を解説します。
・iPhoneの利用タイプ別おすすめ容量
・最新のiPhone機種ラインナップ
・iPhoneの容量が足りなくなった時の対策
あなたにぴったりのiPhoneを選ぶために、ぜひ参考にしてみてください。
利用タイプ別!あなたが選ぶべきiPhoneの容量はこれ
まず重要な点として、iPhoneではSDカードが使えないので、あとからストレージ容量を増やすことができません。
そのため、ストレージ容量をよく考えて選ぶ必要があります。
現在のiPhoneストレージ容量ラインナップは、大きく分けて以下の3つです。
・中容量モデル(256GB)
・大容量モデル(512GB,1TB)
できるだけ容量が大きいものを購入しておきたいところですが、容量が1段階大きくなると、価格が7,000円~30,000円(税込)程度高くなってしまいます。
そこで、自分の使い方を把握して、ある程度余裕をもたせつつ、多すぎない容量のiPhoneを選ぶのがおすすめです。
ここでは各モデルが具体的にどれくらいのデータを保存できるのか、また利用タイプに合わせたおすすめのモデルを紹介します。
迷っているならバランスの良い256GBがおすすめ
・いくつかのゲームアプリを楽しんでいる
・お気に入りの音楽をダウンロードしてオフライン再生で楽しみたい
・お気に入りの映画や動画コンテンツをダウンロードしておきたい
・はじめてiPhoneを購入する
256GBモデルは、一番小さい容量では心配だけど、あまり価格が高いのもちょっと…と迷う人向けの、バランスの良い標準モデルです。
日常的に写真や動画を撮る、ゲームは数本ダウンロードしている、お気に入りの音楽や映画だけダウンロードしておきたい…など「一般的な使い方」をしているなら、256GBモデルがおすすめです。
256GBモデルでは写真や動画などのコンテンツをどのくらい保存できるかをまとめてみました。
コンテンツ | 保存できる容量 |
写真(4MB) | 約64,000枚 |
動画(4K) | 約11時間 |
ゲームアプリ(5GB) | 約48本 |
音楽(標準音質) | 約64,000曲 |
ダウンロード動画(HD画質) | 約320時間 (2時間の映画が160本) |
256GBモデルの場合、標準的なサイズ(4MB程度)の写真であれば約64,000枚、4K画質の動画なら約11時間保存できます。
毎日写真を数枚撮る、短い動画を数本撮るという方なら、256GBモデルでじゅうぶん足りるでしょう。
ただし、4K動画は容量が非常に大きく、2分半でも約1GBの容量になります。動画をたくさん撮影したいなら大容量モデルを購入するか、カメラの設定で画質を下げて撮影しましょう。
お気に入りのゲームアプリを数本ダウンロードしておきたい、お気に入りの音楽や映画をダウンロードしてオフラインで楽しみたいという場合でも、256GBあれば安心です。
また、「はじめてiPhoneを購入するので、どれにしたらよいか分からない…」という方の場合も、標準的な256GBを選んでおくとよいでしょう。
こんな人は大容量モデル(512GB/1TB)がおすすめ
・スマホゲームをたくさんダウンロードしたい
・音楽をたくさんダウンロードしたい
・映画や動画コンテンツをダウンロードしてオフラインで楽しみたい
・写真や動画を削除したくない
512GBモデルは、スマホのヘビーユーザー向けのモデルです。
とくに、動画をたくさん撮りたい人や動画編集を趣味にしている人は512GBを選ぶことをおすすめします。
512GBモデルで保存できるコンテンツの量は以下のようになっています。
コンテンツ | 保存できる容量 |
写真(4MB) | 約128,000枚 |
動画(4K) | 約21.3時間 |
ゲームアプリ(5GB) | 約96本 |
音楽(標準音質) | 約64,000曲 |
ダウンロード動画(HD画質) | 約640時間 (2時間の映画が320本) |
512GBモデルの場合、4K画質の動画が約21.3時間保存できます。保存容量を気にせず動画をたくさん撮影したいなら、512GBが最適です。
たくさんのゲームをダウンロードして楽しみたい場合も、512GBを選んでおきましょう。
とくに、ソーシャルゲームやオンラインゲームでは、データの「追加ダウンロード」が発生してだんだんと容量が大きくなっていきます。
空き容量に余裕を持たせておくために、512GBモデルを購入しておくと安心です。
また、思い出の写真や動画を削除したくない、クラウドやPCなどは使わずにデータをすべてスマホに保存しておきたいという場合も512GBがおすすめです。
ちなみに、iPhone 14 Pro/Pro Maxでは1TBモデルも選べますが、ほとんどの方にとってここまで大きな保存容量は必要ありません。
1TBモデルは写真・動画撮影を仕事にしているプロの方向けのモデルと考えておきましょう。
こんな人は小容量モデル(64GB/128GB)がおすすめ
・ゲームはあまりしない
・iPhoneで音楽は聴かない、またはストリーミングで聴く
・映画や動画コンテンツはストリーミングで楽しむ
・クラウドサービスやPCでデータを保存する
64GB/128GBモデルは、おもにスマホのライトユーザー向けのモデルです。
128GBモデルで保存できるコンテンツの量は以下の通りです。
コンテンツ | 保存できる容量 |
写真(4MB) | 約32,000枚 |
動画(4K) | 約5.3時間 |
ゲームアプリ(5GB) | 約24本 |
音楽(標準音質) | 約32,000曲 |
ダウンロード動画(HD画質) | 約160時間 (2時間の映画が80本) |
128GBモデルの場合、4K動画は最大でも約5.3時間しか保存できません。
動画をあまり撮らないなら128GBモデルでじゅうぶんですが、動画をたくさん撮りたいなら、256GB以上のモデルを購入するほうがいいでしょう。
128GBモデルでは音楽や動画を保存できる容量も少なくなりますが、ダウンロードせずにストリーミングで視聴するなら128GBモデルでも問題ありません。
ギガ(データ通信量)使い放題のプランを契約していて、写真や動画をそれほど撮らないなら128GBモデルの購入を検討しましょう。
64GBモデルは128GBモデルよりも安く購入できますが、すぐにストレージがいっぱいになってしまう可能性が高いためあまりおすすめできません。
スマホではメール・電話しかしないなら64GBでもいいですが、それ以外の方は128GB以上のモデルを選んでおいた方が安心です。
購入前に確認するべき2つのポイントと確認方法
自分にとって本当に必要なストレージ容量を知るために、新しいiPhoneを購入する前に以下2つのポイントを確認しておきましょう。
・現在のストレージ利用状況を確認する
現在利用しているスマホの容量(ストレージ)を確認する
まず、現在利用しているスマホのストレージ容量を確認します。
確認方法は以下の通りです。
・「設定」アプリの「一般」→「情報」の「容量」
※または「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」
・「設定」アプリ→「ストレージ」
※確認方法はメーカー、機種によって異なります。
現在のストレージ利用状況を確認する
次に、現在ストレージ容量をどのくらい使用しているか、どれくらい空き容量が残っているのかを確認しましょう。
たとえば、128GBのうち100GB以上使用済み(空き容量が28GB以下)であれば、新しいスマホは256GB以上を選んだ方が良いと判断できます。
ストレージ利用状況の確認方法は以下の通りです。
・「設定」アプリ→「一般」→「iPhoneストレージ」
・「設定」アプリ→「ストレージ」
※確認方法はメーカー、機種によって異なります。
【画像付き解説】iPhoneの容量とストレージ利用状況を確認する方法
iPhoneの容量とストレージ利用状況を確認する方法を画像付きで解説します。
設定アプリを開いて、「一般」をタップしてください。
次に、「iPhoneストレージ」をタップします。表示まで少し時間がかかる場合があるので、画面を開いたまましばらく待ちましょう。
「iPhoneストレージ」の画面で、使用済みのストレージと空き容量が確認できます。
2023年版 最新iPhone機種ラインナップ
現在Apple Store(公式)で販売されているiPhoneのラインナップと容量、価格とおもな機能を紹介します。
現行販売中iPhoneのラインナップと容量一覧
モデル | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
iPhone 14 Pro/Pro Max | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
iPhone 14/14 Plus | 〇 | 〇 | 〇 | ||
iPhone 13/13 mini | 〇 | 〇 | 〇 | ||
iPhone SE | 〇 | 〇 | 〇 | ||
iPhone 12 | 〇 | 〇 | 〇 |
現行販売中iPhoneのラインナップと機能と価格一覧
モデル | チップ | 画面サイズ (インチ) |
おもな追加機能 | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
iPhone 14 Pro | A16 Bionic | 6.1 | ・Dinamic Island ・常時表示ディスプレイ |
– | 149,800円 | 164,800円 | 194,800円 | 224,900円 |
iPhone 14 Pro Max | A16 Bionic | 6.7 | ・Dinamic Island ・常時表示ディスプレイ |
– | 164,800円 | 179,800円 | 209,800円 | 239,800円 |
iPhone 14 | A15 Bionic | 6.1 | ・アクションモード ・衝突事故検出 |
– | 119,800円 | 134,800円 | 164,800円 | – |
iPhone 14 Plus | A15 Bionic | 6.7 | ・アクションモード ・衝突事故検出 |
– | 134,800円 | 149,800円 | 179,800円 | – |
iPhone 13 | A15 Bionic | 6.1 | ・シネマティックモード | – | 107,800円 | 122,800円 | 152,800円 | – |
iPhone 13 mini | A15 Bionic | 5.4 | ・シネマティックモード | – | 92,800円 | 107,800円 | 137,800円 | – |
iPhone SE | A14 Bionic | 4.7 | ・5G ・Touch ID |
62,800円 | 69,800円 | 84,800円 | – | – |
iPhone 12 | A14 Bionic | 6.1 | ・5G | 92,800円 | 99,800円 | 114,800円 | – | – |
※価格は税込表示です。
※記事執筆時点の情報です。
iPhone 14 Pro/Pro Max
iPhone 14 Pro/Pro Maxでは、これまでインカメラ部分にあったノッチに代わって「Dynamic Island」が採用されています。
Dynamic Islandで通知を確認したりタイマーや音楽の操作をしたりと、新しい演出や操作感が楽しめるようになりました。
また、「常時表示ディスプレイ」を利用可能。消費電力を抑えつつ、常時ロック画面に日時やウィジェットの情報を表示できます。
iPhone 14/14 Plus
iPhone 14/14 Plusでは、「アクションモード」という新機能が追加されました。
アクションモードとは「ジンバル(手ぶれ補正機)」を使ったような滑らかな動画が撮影できる機能です。
走りながらの撮影など、iPhoneが大きく揺れるような状況で撮影しても、手ぶれを軽減することができます。
さらに「衝突事故検出」機能も新たに搭載。車が絡む激しい衝突事故を自動的に検出し、緊急SOSを発信してくれます。
iPhone 13/13 mini
iPhone 13/13 miniの目玉機能は、ポートレートモードの動画版と言われる「シネマティックモード」。
被写体以外の背景をぼかした、映画のような美しい映像を簡単な操作で撮影できます。
iPhone 14と同じA15 Bionicチップを搭載しながら、1万円以上安い価格で購入できるのもうれしいポイントです。
コンパクトなスマホが使いたい方は、5.4インチのiPhone 13 miniがおすすめです。
iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第3世代)は、iPhoneは高くて手が届かない…と感じている方におすすめの廉価版モデル。
62,800円(税込)から購入できますが、iPhone 14と同じA15 Bionicチップを搭載しており、ハイエンドのAndroid端末にも負けない性能を誇ります。
また、シングルカメラながらポートレートモードや4K動画撮影も利用可能で、カメラ周りの機能も充実しています。
指紋認証でロック解除できる「Touch ID」が利用できる唯一のiPhoneなので、顔認証より指紋認証が好きな方にもおすすめです。
iPhone 12
iPhone 12は、5G通信に対応したはじめてのiPhoneです(現在販売しているiPhoneはすべて5Gに対応しています)。
また、iPhone 12からマスクをつけていてもFace IDでロックが解除できるようになりました(iPhone SEを除く)。
iPhone 12の発売日は現在Apple Storeで発売されているモデルの中で最も古いですが、iPhone SE(第3世代)にはないナイトモードでの撮影や超広角撮影に対応しています。
カメラ機能にこだわりたいなら、iPhone SEよりiPhone 12がおすすめです。
容量が足りなくなった時の対策
iPhoneはAndroidのようにSDカードでストレージ容量を追加することができません。
容量が足りなくなってしまったときの対策方法を確認しておきましょう。
容量が足りなくなったらどうなる?
iPhoneの容量がいっぱいになると、iPhoneの画面に「ストレージの空き領域がありません」というメッセージが表示されます。
また、新たに写真や動画を撮影したり、アプリをダウンロードしたりすることができなくなります。
この場合、「設定」→「iPhoneストレージ」の画面におすすめのストレージ節約方法が表示されることがあるので、まずは確認してみてください。
たとえば、おすすめ部分に表示される「非使用のAppを取り除く」を有効にすると、書類やデータは保管したまま、アプリだけを削除してストレージ容量を節約できます。
それでもストレージ容量が足りない場合は、不要な写真や動画などのファイルを削除して空き容量を作りましょう。
削除する前にファイルを保存(バックアップ)しておくには、以下の方法があります。
・PCでバックアップをとる
iCloudによるバックアップ方法
Appleのクラウドサービス「iCloud写真」を利用すれば、iPhone上の写真やビデオのデータを節約できます。
使い方は以下の通りです。
・iPhoneの「設定」アプリ→「写真」をタップ
・iCloud写真のスイッチをONにする
・「iPhoneのストレージを最適化」にチェックを入れる
・自動的にiPhone上の写真とビデオが自動的にiCloud上に保存される
iCloud写真を使うと、iPhone上の写真とビデオがサイズの小さな画像に置き換わるため、ストレージ容量を節約できます。
オリジナルの写真と動画はiCloud上に保存されているので、いつでも確認・ダウンロードすることが可能です。
ただし、iCloudを無料で使えるのは5GBまでなので注意してください。
5GBを超えるデータを保存したい場合は、有料のiCloud+に加入する必要があります。
iCloudプラスの月額料金は以下の通りです。
プラン | 月額料金 |
50GB | 130円 |
200GB | 400円 |
2TB | 1,300円 |
※価格は税込表示です。
PCを使ったバックアップ方法
PCを持っていれば、無料でiPhoneの写真・動画ファイルをPC上にバックアップできます。
PCを使ったバックアップ方法は以下の通りです。
・iPhoneとPCをLightning-USBケーブルで接続する
・iPhoneの画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されるので「信頼」をタップする
・PCからiPhoneの写真とビデオが確認できるようになる(エクスプローラー→PC→Apple iPhone→Internal Storageなどの表示)
・iPhoneのフォルダ内にある写真やビデオをPCにコピーし、iPhoneからは削除する
iPhone15の発売を待つべき?
iPhoneを購入したいけど、iPhone 15の発売を待った方がいい?と迷っている人もいるかもしれません。
ここでは、現時点で噂されているiPhone 15に関する情報を紹介します。
iPhone15発売情報
iPhone 15の発表日、発売日は現時点で明らかになっていませんが、新型iPhoneは毎年9月の第2週頃に発表され、発表日の翌週末に発売されています。
ここから予想すると、iPhone 15は2023年9月15日頃に発売されるかもしれません。
iPhone15発売を待つべきか?
・USB-C端子搭載のiPhoneが使いたい人
iPhone 15に関しては、現時点で以下のようなうわさがあります。
・iPhone 14と同じ4機種のラインナップ
・画面サイズは6.1インチと6.7インチの2種類(iPhone 14と同じ)
・すべてのモデルでDynamic Islandが採用される
・デザインの大幅な刷新
・Pro MaxがApple Watchに合わせて”Ultra”に改名される
・充電端子がLightningからUSB-Cに変更
・SIMカードトレイの廃止(eSIMへの移行)
これまでiPhoneは3年おきにデザインの大きな変更を行っています。
前回2020年のiPhone 12の発売時には、それまでの丸みを帯びた形状からフラットな形状に変更されました。
2023年にも、大きなデザインの変更があるかもしれません。さらに、すべてのモデルでDynamic Islandが採用されれば、見た目が大きく変化することになります。
「新鮮なデザインのiPhoneが使いたい」と感じるなら、iPhone 15の発表を待ってもいいかもしれません。
また、iPhone 15から充電端子がUSB-Cに置き換わる可能性があります。
2024年12月28日以降にEU圏内で販売するスマホには、すべてUSB-Cを搭載する必要があるためです。
「充電のためのケーブルをすべてUSB-Cで統一したい」という方も、iPhone 15の発表に期待しましょう。
まとめ
iPhoneのストレージ容量には、大きく分けて小容量モデル(64GB,128GB)、中容量モデル(256GB)、大容量モデル(512GB,1TB)の3種類があります。
一番小さい容量では心配だけど、あまり価格が高いのもちょっと…と迷っているなら、バランスの良い中間の256GBモデルがおすすめです。
動画撮影・編集を趣味、または仕事にしている人や、ゲームアプリをたくさんダウンロードしたい人は、512GBモデルを選ぶとよいでしょう。
写真や動画をたまにしか撮らない人、音楽や動画をダウンロードではなくストリーミングで視聴している人は128GBモデルでもじゅうぶんです。
自分にぴったりの容量を選ぶために、購入前に現在利用しているスマホのストレージ利用状況を確認しておきましょう。