ahamoを海外で使用するにあたって「申し込みは必要なのか」「追加料金はかかるのか」「設定方法が間違っていないか不安」など、悩んでいる人も少なくないでしょう。
本記事では、ahamoを海外で使う際の設定方法について詳しく解説します。海外での利用料金や注意点も紹介しますので、参考にしてみてください。
【この記事の一部はPRリンクを含んでいます。】
ahamoは申込不要で海外利用できる
ahamoは通常のプランに「20GBまで海外でデータ通信」が含まれています。申し込みは不要で、スマートフォンでデータローミングをオンにするだけで、海外利用が可能です。詳しい設定方法については「ahamoを海外で使う際の設定方法」で解説しています。
ahamoを海外で利用する特徴は以下の通りです。
- プランに関係なく使えるデータ量は20GBまで
- 16日目以降は送受信最大128kbpsになる
- テザリングできる
- 82の国・地域で利用可能
プランに関係なく20GBを超えると速度制限になり、データを追加購入(1GB:550円)することで速度制限を解除できます。ただし、高速通信できるのは15日までです。滞在期間が16日目以降にかかる速度制限については、データを追加購入しても帰国するまで解消されないため短期滞在に向いています。
ahamoは無料のテザリング機能が付いているため、友人や家族のスマートフォンをインターネットに繋げることもできます。
データ通信は、82の国・地域で利用でき、日本人の渡航先約95%のエリアに対応しています。
ahamoを海外で使う際の利用料金
ahamoを海外で使う際にかかる利用料金について紹介します。発生する利用料金は、主に以下の3つです。
- データ通信量
- 国際電話料
- SMS送受信料
海外利用の申し込みは不要ですが、電話料やSMSなど利用時にお金が発生するため把握しておきましょう。
データ通信量
海外での利用時にかかる、データ通信の料金は発生しません。ahamoはプランに関係なく20GBまで利用でき、20GBを超えたとしてもデータ通信速度が低速になるだけです。
また、20GB利用し速度制限になったとしても、データを追加購入することで速度制限を解除できます。料金は1GBの追加で550円(税込)、80GBの追加で1,980円(税込)です。
国際電話料
海外で電話した場合は、電話料金がかかります。また、海外での通話はahamoのかけ放題オプションの適用外となります。
1分あたりの通話料を滞在先別にまとめましたので、ご覧ください。
滞在国内に発信 | 日本に発信 | 他の国に発信 | 着信 | |
韓国 | 50円/分 | 125円/分 | 265円/分 | 70円/分 |
中国・香港・台湾 | 75円/分 | 175円/分 | 265円/分 | 145円/分 |
タイ | 75円/分 | 175円/分 | 265円/分 | 155円/分 |
アメリカ・ハワイ | 125円/分 | 140円/分 | 265円/分 | 175円/分 |
フランス/イギリス | 80円/分 | 180円/分 | 280円/分 | 110円/分 |
オーストラリア | 80円/分 | 180円/分 | 280円/分 | 80円/分 |
海外に滞在中は、発信側だけでなく着信側にも通話料金が発生します。電話料金は、滞在している国や地域によって通話料が異なるため、よく確認しておきましょう。
SMS送受信料
海外でのSMS送受信料は、送信100円、受信は無料です。どの国や地域からでもSMS送受信料は、送信1通100円のみです。
送信する際は、日本や同じ滞在国にいる日本の携帯を持っている人には、通常通り相手の電話番号で送信します。日本以外の相手には「+」「相手が滞在している国番号」「相手の電話番号」を入力する必要があります。この3つを入力しない限りSMSは送信できませんので忘れないようにしましょう。
これは高額請求を防ぐための措置となっています。
ahamoが使える海外の国と地域一覧
ahamoは日本人の渡航先約95%のエリアに対応しています。ただし、データ通信の対応エリアと国際電話・SMSの対応エリアは異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
以下では、ahamoが使える海外の国と地域について、データ通信と国際電話・SMSに分けて紹介します。
データ通信は82ヶ国
ahamoのデータ通信できるエリアは、全部で82の国・地域です。対応している国と地域について一覧でまとめました。ahamoの海外データ通信はドコモの国際サービスとは異なります。
ahamoでデータ通信できる国と地域 | |
アジア |
|
北米 |
|
オセアニア |
|
ヨーロッパ |
|
中南米 |
|
中東 |
|
アフリカ |
|
※2023年7月現在
国際電話・SMSは200ヶ国以上
国際電話・SMSでは、200ヶ国以上の国や地域で利用することができます。国際電話・SMSについてはドコモと同じエリアで使用可能です。
ahamoで国際電話・SMSできる国と地域 | |
アジア |
|
北米 |
|
オセアニア |
|
ヨーロッパ |
|
中南米 |
|
中東 |
|
アフリカ |
|
※2023年7月現在
ahamoを海外で使う際の設定方法
ahamoを海外で使う際の設定方法について解説します。海外で利用の際、現地に到着してからデータローミングをオンにする必要があります。データローミングとは日本で利用している端末を、海外で使用する際に現地の電波回線を使ってモバイルデータ通信を行うサービスのことです。
以下では、iPhoneとAndroidの、データローミングの設定手順について解説していきます。
iPhoneの設定方法
iPhoneの設定手順は以下の通りです。
- 設定
- モバイル通信
- 通信のオプション
- データローミング
【オフの状態】
【オンの状態】
引用元:ドコモ データローミングとは?
Androidの設定方法
Androidの設定手順は以下の通りです。
- 設定
- ネットワークとインターネット
- モバイルネットワーク
- データローミング
【オフの状態】
【オンの状態】
引用元:ドコモ データローミングとは?
ahamoを海外で使う際の注意点
ahamoは、20GBを超えると速度制限されるなどの注意点があるため、滞在先で困らないように事前に理解しておくことが大切です。
具体的な注意点は以下の5つです。
- 20GBを超えると通信速度が遅くなる
- 滞在16日目以降は通信速度が遅くなる
- 月間使用料5万円を超えると海外利用できなくなる
- 国際電話は着信側でも料金がかかる
- 国によってネット規制がある場合がある
20GBを超えると通信速度が遅くなる
大盛りプランなどの100GBプランであっても、20GBを超えると最大1Mbpsの速度制限になります。1Mbpsは、LINEやWeb程度であればそこまで低速に感じることはなく、写真や動画は遅いと感じる速度です。
速度制限を解除したい場合は、データの追加購入(1GB:550円)をする必要があります。
また、ドコモが提供しているデータ容量に制限がないデータローミングサービス、「世界そのままギガ」 「世界ギガし放題」などは、ahamoでは利用できないため注意しましょう。
滞在16日目以降は通信速度が遅くなる
海外への滞在16日目以降は通信速度が遅くなるため、長期の滞在をする人は注意が必要です。速度は最大128kbpsで、LINEのようなテキストのやり取りでも遅く感じる速度です。
滞在16日目以降の通信制限は、データの追加購入では解除することはできません。解除方法は、日本に帰国しデータ通信を行うことで制限が解除されます。
15日以上滞在をする場合には、「海外に15日以上滞在する時の選択肢は?」をご覧ください。
月間使用料5万円を超えると海外利用できなくなる
ahamoでは高額請求を防ぐ措置として、海外での通話・SMSの月間使用料が5万円を超えた場合、当月末まで海外データ通信の利用停止がされます。この場合、データを追加購入しても解除はできません。
速度制限ではなく利用停止になるため、電話やSMSの使いすぎには注意する必要があります。
国際電話は着信側でも料金がかかる
海外滞在中の国際電話は、着信側にも料金がかかります。理由は、発信された電話を日本から渡航先まで転送する際に、コストが発生するからです。
国際電話を頻繁に利用する場合、高額な通話料になってしまう可能性もあるため注意が必要です。海外滞在時の通話料に不安がある人は、ahamoの着信規制機能(ローミング時着信規制)を利用し、着信拒否を設定するのも一つの選択肢です。無料で利用でき、設定方法は以下の通りです。
ただし、すべての着信を拒否することで音声通話以外にも、SMSも拒否してしまうため注意しましょう。
国によってネットワークの切り替えが必要
国によって対応しているネットワークが異なるため、滞在先の国に合わせて設定を切り替える必要があります。例えば、新興国の中には5Gに対応していない国もあり、ネットワークが4G(LTE網)または3Gのみの場合もあります。
ネットワークの切り替え方法については、iPhoneとAndroidで設定手順は異なります。手順は以下の通りです。
【iPhoneの場合】
- 設定
- モバイル通信
- 通信のオプション
- 音声通話とデータ
【Androidの場合】
- 設定
- ネットワークとインターネット
- モバイルネットワーク
- 優先ネットワークの種類
渡航先が使用しているネットワークについては、「ドコモ 対応エリア・通話料・通信料を調べる」で確認できます。
海外に15日以上滞在する時の選択肢は?
前述した通り、ahamoは滞在15日を超えると128kbpsの速度制限になってしまいます。この速度制限は、帰国しない限り制限は解除されないため、以下の方法を上手く活用してみてください。
- Wi-Fiをレンタルする
- 海外用のSIMカードを購入する
Wi-Fiをレンタルする
中期的な滞在には、海外用Wi-Fiルーターのレンタルがおすすめです。Wi-Fiルーターは現地に着いてすぐ使えることや、小型で持ち運びやすいというメリットがあります。また、1つのルーターを複数人でシェアして利用することもできるため、レンタル料金を割り勘にし出費を抑えることも可能です。
申し込み方法は会社によって詳細は異なりますが、多くの場合Webサイトから借りるための予約手続きをし、渡航先の国と受け取る空港を伝えることで、当日に空港で受け取ることができます。中には、渡航までに自宅へ郵送してくれる場合もあります。
料金相場は、レンタル期間やデータ通信容量、会社によって費用が変わるため事前によくリサーチすることが大切です。一般的には1日1,000円前後です。
海外用のSIMカードを購入する
長期的な滞在には、海外用のSIMカードの購入がおすすめです。現地対応のSIMに差し替えることで、日本にいる時のように自由にインターネットを利用できます。
最大のメリットは、現地対応のSIMを利用したデータ通信のため、格安でインターネットの利用ができる点です。特に、支払いがプリペイド方式になるため高額請求の心配もありません。
購入方法としては現地で調達する方法もありますが、言語や知らない土地での購入に不安な人は、日本国内で事前調達しておくことをおすすめします。日本国内の空港や家電量販店などの店頭や、通信会社の通販サイトで購入できます。
SIMカード代金は販売会社や容量、使用できる期間によっても異なりますが、7日間5GBで2,000円程です。
まとめ
ahamoは申込不要・追加料金無しで、海外で利用することができます。利用可能な国も多く、渡航先でデータローミングをオンに設定するだけで通常通り操作することが可能です。
ahamoで海外利用する際は、20GBを超えると通信速度が遅くなることや、滞在16日目以降は通信速度が遅くなることから短期滞在に向いています。
本記事を参考に、設定方法や注意点など渡航前にしっかりと押さえておきましょう。