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「Androidスマホは、iPhoneと比較してウイルスに弱い」と言われることがあります。
それで、Androidスマホにはウイルス対策アプリを入れた方がいいの?とお悩みの方も多いかもしれません。
この記事では、Androidスマホでのウイルス対策の必要性や、Androidスマホを安全に使う方法について解説しています。
また、現在ウイルス感染が疑われるような症状でお困りの方向けに、おすすめのウイルス対策アプリ3選とトラブル時の対処法も紹介します。
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Androidスマホにウイルス対策は必要?
Androidスマホにはもともとセキュリティ保護機能が備わっているため、「安全な使い方」をしていれば基本的に追加のウイルス対策は必要ありません。
ただし、スマホの使い方によっては保護機能が無効になってしまうため注意が必要です。
Androidスマホにもセキュリティ機能がある
Androidスマホの基本システム「Android OS」は、「アプリサンドボックス」と呼ばれるセキュリティ機能によって守られています。
アプリサンドボックスとは、外部に悪影響が及ばないように保護された環境でアプリを動かす仕組みのことです。
Androidの各アプリはバーチャルな「壁」で囲まれていて、基本的に他のアプリやOSにアクセスすることはできません。
そのため、有害アプリをダウンロードしたなどの問題が発生しても、ウイルスが他のアプリやOSに拡散することを防ぐことができます。
また、Androidスマホには「Google Play プロテクト」という保護機能もあります。
Google Play プロテクトには以下のような機能があります。
・Google Playストアからアプリをダウンロードする際に安全性をチェックする
・定期的にアプリをスキャンする
・有害な可能性があるアプリを検出した場合、ユーザーに警告する
使い方次第で保護機能が無効になることもあり
とはいえユーザーの使い方によっては、Androidの保護機能が無効になってしまうことがあるため注意が必要です。
例えば、Androidスマホでは各アプリにスマホ内の他のデータ(電話帳、位置情報、カメラなど)へのアクセス権限を与えることができます。
有害アプリにスマホ内のデータへのアクセス権限を与えると、サンドボックスの壁に穴を開けてしまうことになりかねません。
また、Google Playストア以外からアプリをダウンロードするとGoogle Playプロテクトのチェック機能が働かないため、スマホが危険にさらされてしまいます。
Androidスマホのセキュリティ保護機能がどのように働いているかをある程度理解して、安全な使い方をするように心がけましょう。
安全な使い方をする自信がない…という方や、すでにウイルス感染が疑われる症状が出ている場合は、ウイルス対策アプリを使うのがおすすめです。
Androidスマホがウイルスに感染するとどうなる?こんな症状に注意!
Androidスマホに以下のような症状が現れた場合は、ウイルス感染の可能性もあるため注意してください。
・アプリや広告が勝手に起動する、スマホが勝手に再起動を繰り返す
・通信データ量が異常に増える
・身に覚えのない請求が来る
ダウンロードした覚えのないアプリがある
自分でダウンロードした覚えのないアプリがある場合は、ウイルスによりAndroidスマホが乗っ取られている可能性があります。
設定→アプリなどの項目から、そのアプリにどんな権限が付与されているかを確認してみましょう。
「位置情報」、「カメラ」、「マイク」など、許可した覚えがないのに様々な権限が付与されているようなら注意が必要です。
スマホの遠隔操作による盗撮・盗聴の危険性もあるため、すぐにアプリを削除することをおすすめします。
アプリや広告が勝手に起動する、スマホが勝手に再起動を繰り返す
ウイルス対策ソフトメーカーのMcAfee(マカフィー)によると、ユーザーが操作しなくても自動的に実行される有害アプリが発見されています。
参照:McAfee
アプリが勝手に起動する、何もしていないのに突然広告が表示されるなどの症状がある場合は、ウイルス感染を疑いましょう。
スマホが勝手に再起動を繰り返す場合も、ウイルス感染の可能性があります。
通信データ量が異常に増える
身に覚えがないのに大量のデータ通信が行われている場合も注意が必要です。
ウイルスにより不正なプログラムが実行されて、勝手にデータ通信が行われている可能性があります。
ただし、OSやアプリのアップデートなどによりデータ通信量が増えている場合もあるため、まずは原因を確認してみましょう。
身に覚えのない請求が来る
購入した覚えのない商品やコンテンツに関する請求が来た場合は、ウイルスによる個人情報の流出、アカウントの乗っ取りなどが起きている可能性があります。
インターネットの利用中に表示される「フェイクアラート」やアダルトサイトなどの高額請求(ワンクリック詐欺)は無視してください。
スマホがウイルスに感染したわけではなく、画面に広告やポップアップ画面が表示されているだけなので、冷静に対応しましょう。
Androidスマホのセキュリティ性を高めてウイルス対策する方法
Androidスマホをウイルスや有害アプリの危険から守るために、以下の点に注意しながら利用しましょう。
・Google Playストア以外でアプリをダウンロードしない
・必要以上の権限をアプリに付与しない
・怪しいサイトやURLにアクセスしない
・「フェイクアラート」が表示されても反応しない
・無料Wi-Fiスポットに気軽にアクセスしない
定期的に最新のOSにアップデートする
Android OSは常に最新バージョンにアップデートしましょう。
Android OSのアップデートには「システムアップデート」と「セキュリティアップデート」があります。
システムアップデートのおもな目的は機能の改善、セキュリティアップデートの目的はセキュリティ上の弱点を修正し、安全性を高めることです。
セキュリティアップデートをすることで、最新のウイルスによる攻撃にも対応できるようになります。
セキュリティアップデートの確認・実行方法は以下の通りです。
セキュリティアップデートの確認・変更方法
設定→セキュリティ→セキュリティ アップデート→アップデートをチェック
※端末によって操作方法は異なります。
セキュリティアップデートができる期間はメーカー/端末によって異なりますが、3~5年程度が主流となっています。
セキュリティアップデートが終了した端末はセキュリティ性が低くなるため、早めに買い替えるのがおすすめです。
アップデートの方法について詳しくはAndroid のバージョンを確認して更新する(Androidヘルプ)をご覧ください。
Google Playストア以外でアプリをダウンロードしない
アプリは必ず「Google Playストア」からダウンロードするようにしてください。
Google Playストアで販売されているアプリは、Googleによって安全性が確認されています。
ただし、100%ウイルス感染の危険がないわけではなく、ときどきGoogleのチェックをすり抜けた有害アプリがまぎれ込んでいることがあります。
そのため、Google Playストアを利用する際は「Google Playプロテクト」が有効になっていることを確認しましょう。
Google Play プロテクトはAndroidスマホに搭載されているセキュリティシステムで、アプリをインストールする際に問題がないかをチェックしてくれます。
Google Play プロテクトの確認方法は以下の通りです。
・「Google Play ストア」アプリを開く
・Googleアカウントを開く(右上のアイコン)
・「Play プロテクト」をタップ
・設定(右上の歯車アイコン)をタップ
・「Play プロテクトによるアプリのスキャン」がONになっているかチェック
必要以上の権限をアプリに付与しない
アプリを初めて起動した際に「”連絡先”へのアクセスを”〇〇〇(アプリ名)”に許可しますか?」などのメッセージが表示されることがあります。
「許可」をすると、アプリがそのデータに自由にアクセスできるようになるため注意が必要です。
有害アプリにデータへのアクセス権限を与えると、ウイルス感染や個人情報の流出につながることがあります。
必要以上に多くのデータへのアクセスを求める場合は、信頼できるアプリかどうか確認するのがおすすめです。
各アプリのデータへのアクセス権限は以下の手順で確認・変更できます。
アプリのデータアクセス権限確認方法
設定→アプリ→アプリ名→権限→「許可」の項目から確認・変更
※端末によって操作方法は異なります。
怪しいサイトやURLにアクセスしない
GoogleのWebブラウザアプリ「Chrome」には、安全ではないサイトの警告機能があります。
「アクセス先のサイトで不正なソフトウェアを検出しました」「偽のサイトにアクセスしようとしています」などのメッセージが表示されたときは注意してください。
アクセス先のサイトでのウイルス感染やフィッシング詐欺などの可能性があるため、アクセスしないことをおすすめします。
警告が表示されない場合でも、不審な広告やメッセージが繰り返し表示されるなどの怪しい兆候がある場合はすぐに閲覧をやめた方がいいでしょう。
Chromeの警告表示について詳しくは安全でないサイトについての警告表示を設定する(Google Chromeヘルプ)をご覧ください。
また、「スミッシング」と呼ばれるSMS(ショートメッセージ)を使った詐欺にも注意が必要です。
公的機関や配送業者などを名乗るSMSに記載されているURLから有害アプリをインストールさせる手口があります。
SMSで届くURLにはアクセスせずに、各サービスの公式サイトなどから情報を確認する方が安全です。
「フェイクアラート」が表示されても反応しない
「フェイクアラート」とは、おもにインターネットを利用しているときに表示される偽の警告メッセージのことです。
「ウイルスが見つかりました!」「スマホのクリーンアップが必要です」など、様々なメッセージで不安をあおりタップするよう勧めてきます。
このような広告をタップすると有害アプリのダウンロードサイトやフィッシング詐欺サイトに誘導されることがあるため、反応しないようにしてください。
ブラウザの「戻る」ボタンや「タブ」の機能などを使ってページ自体を消去するのがおすすめです。
無料Wi-Fiスポットに気軽にアクセスしない
街なかの無料Wi-Fiスポットは便利ですが、不正アクセスによるウイルス感染などのリスクもあります。
できるだけ安全に利用するために、Wi-Fiに接続する際は、Wi-Fi名(SSID名)に錠前マークがついているかどうかを確認してください。
錠前マークの有無は、以下の手順で確認できます。
設定→ネットワークとインターネット→Wi-Fi
※端末によって操作方法は異なります。
錠前マークのついていないWi-Fiは暗号化されておらずセキュリティが低いため、接続しないようにしましょう。
Androidスマホ向けのおすすめウイルス対策アプリ3選
より安全にAndroidスマホを利用するために、モバイル向けウイルス対策アプリを利用するのもおすすめです。
Androidスマホ向けウイルス対策アプリを利用すれば、ウイルス感染が疑われる症状があるときに、有害アプリのスキャンをすることもできます。
ここでは、多くの人に使われていてGoogle Playストア上での評価も高いモバイル向けウイルス対策アプリ3選を紹介します。
アバスト スマホセキュリティ
無料で使えるおもな機能 | ・ウイルススキャン ・メールとSMSで受信したリンクの安全性を確認する ・危険なウェブサイトのブロック ・写真を安全に保管する ・パスワード漏洩の確認 ・ジャンククリーナー |
有料プランで使えるおもな機能 | ・自動ウイルススキャン ・Wi-Fiを自動的にスキャン ・重要なアプリをPINや指紋認証でロックする ・VPN接続 |
有料プラン料金 | ・アルティメット:1,800円/1年目、その後は3,000円/年 ・プレミアム:960円/1年目、その後は1,600円/年 |
※価格は税込です。
アバスト スマホセキュリティはAvast Softwareが提供する、無料で使えるウイルス対策アプリです。
2023年現在Google Playストアでのダウンロード数は1億以上。非常に多くの人に使われています。
有料プランもありますが、ウイルススキャンや危険なウェブサイトのブロックなど、基本的なセキュリティ機能は全て無料で利用できます。
無料でウイルス対策がしたい方には最もおすすめのアプリです。
ノートン360: モバイルセキュリティ
無料で使えるおもな機能 | 14日間無料体験:有料版と同じ機能が使える |
有料プランで使えるおもな機能 | ・アプリアドバイザー(ウイルススキャン) ・Wi-Fiセキュリティ ・Web保護 ・SMSセキュリティ |
有料プラン料金 | ・ノートンモバイルセキュリティ:1年あたり2,800円 ・ノートン360モバイル:1年あたり5,500円 |
※価格は税込です。
ノートン360: モバイルセキュリティは、パソコン用セキュリティソフトでも有名なノートンが提供するスマホ用ウイルス対策アプリです。
有料アプリですが、14日間の無料体験で有料版と同じ機能が使えます。
ノートン360: モバイルセキュリティアプリで加入できるプランは2種類ありますが、VPN接続も使いたい場合は「ノートン360モバイル」を選びましょう。
ウイルスバスターモバイル
無料で使えるおもな機能 | 30日間無料体験:有料版と同じ機能が使える |
有料プランで使えるおもな機能 | ・不正Webサイトへのアクセスブロック ・アプリの安全性チェック(ウイルススキャン) ・SMSスキャン(リンクの安全性チェック) ・Wi-Fi安全性チェック ・有害サイト規制(ペアレンタルコントロール) ・盗難/紛失時の対策 |
有料プラン料金 | 月額版:300円 1年版:2,980円 2年版:5,741円 |
※価格は税込です。
「ウイルスバスターモバイル」は、日本のインターネットセキュリティ企業「トレンドマイクロ」が提供するスマホ用ウイルス対策アプリです。
30日間無料で有料版と同じ機能が利用できます。
VPN接続機能はありませんが、ペアレンタルコントロール(保護者によるスマホの使用制限)機能があるのがメリット。
無料体験期間中はアカウント登録なしで使えるので、「日本のインターネットセキュリティ会社のアプリで試しにウイルスチェックしてみたい」という方におすすめです。
ウイルス感染が疑われる時の対処法
Androidスマホにウイルス感染が疑われる症状が出ている場合は、できるだけ早く以下の対応をしてください。
・有害アプリのスキャン、削除をする
・流出した可能性のある情報(パスワードなど)を変更する
・端末を初期化する
・メーカーやキャリア、販売店などに相談する
機内モードなどを利用して外部との通信を遮断する
まずは、機内モードなどを利用して外部との通信を遮断してください。
スマホの遠隔操作や個人情報の流出、また他のスマホへのウイルス拡散を防ぐためです。
ウイルス感染の疑いがなくなるまでは、メール、インターネットなど通信を一切しないようにしましょう。
有害アプリのスキャン・削除をする
スマホ用ウイルス対策アプリを使って、有害アプリのスキャンをしてみましょう。
「アバスト スマホセキュリティ」や「ウイルスバスターモバイル」では、無料で有害アプリのスキャンができます。
有害アプリが見つかった場合は、すぐにアプリを削除(アンインストール)してください。
流出した可能性のある情報(パスワードなど)を変更する
GoogleアカウントやSNSアカウント、通販サイトなど、流出した可能性のあるアカウントのパスワードをすぐに変更しましょう。
不正なアクセス/ログイン履歴がないか、各サービスの「設定」などから確認してみることもできます。
例えばGoogleアカウントの場合、セキュリティのページでログイン状況が確認できます。
身に覚えのない日時のアクセスや、知らない端末からのアクセスがあるなら、パスワードやIDが盗み取られている可能性があるため注意が必要です。
乗っ取りなどの被害を防ぐために、すぐにパスワードを変更することをおすすめします。
端末を初期化する
有害アプリを削除した後も症状が変わらない場合は、スマホの初期化(出荷時の状態にリセット)を検討してみてください。
Androidスマホを出荷時の状態にリセットする方法は以下の通りです。
出荷時リセット方法
設定→システム→リセットオプション→全データを消去(出荷時リセット)
※端末によって操作方法は異なります。
ただし、初期化をするとスマホに保存されているデータはすべて消去されてしまいます。バックアップをとっていない場合は注意してください。
メーカーやキャリア、販売店などに相談する
どうしてもスマホの動作が改善しない場合は、スマホメーカーやキャリア、販売店などに相談をしてみましょう。
まとめ
Androidスマホは「アプリサンドボックス」や「Google Playプロテクト」などの保護機能によってウイルスや有害アプリから保護されています。
以下の点に注意して利用していれば、ウイルス感染をあまり心配する必要はありません。
・Google Playストア以外でアプリをダウンロードしない
・必要以上の権限をアプリに付与しない
・怪しいサイトやURLにアクセスしない
・「フェイクアラート」が表示されても反応しない
・無料Wi-Fiスポットに気軽にアクセスしない
・有害アプリのスキャン、削除をする
・流出した可能性のある情報(パスワードなど)を変更する
・端末を初期化する
・メーカーやキャリア、販売店などに相談する