「スマホの通信速度はどうやって測ったらいい?」
「通信速度が遅い…原因は何?」
「スマホを快適に使える速度の目安はどのくらい?」
そんな疑問や悩みをお持ちの方のために、この記事では、スマホの通信速度の計測方法を解説します。
また、スマホを快適に使える通信速度の目安や、速度が遅い時の原因と対処法も紹介していますので、参考にしてください。
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スマホ通信速度の計測方法と基礎知識
ここでは、スマホの通信速度の計測方法と、計測結果画面で使われている用語の意味をかんたんに解説します。
・通信速度の単位(kbps, Mbps)の意味は?
・ダウンロード(下り)とアップロード(上り)とは?
・スマホの通信方法には2種類あり
スマホの通信速度を計測する方法
スマホの通信速度は、通信速度の計測サイトで計測できます。
代表的な通信速度計測サイトには以下のようなものがあります。
計測方法は、サイトにアクセスして「測定開始」などのボタンをタップするだけです。
Fast.comはサイトにアクセスするだけで速度を計測してくれます。
「みんそく」で通信速度を計測するには、最初に自分が利用している通信回線を選択してください。
または、アプリで通信速度を計測することもできます。
以下の計測アプリは、iPhoneでもAndroidでも利用可能です。
通信速度の単位(kbps, Mbps)の意味は?
通信速度の計測結果には、数字の後にkbps(キロビーピーエス)またはMbps(メガビーピーエス)などの単位がついています。
kbpsとMbpsとは、1秒間にデータをどれだけ転送できるかを示す単位です。数字が大きいほど通信速度は速くなります。
また、kbpsよりもMbpsの方が速く、1Mbpsは1kbpsの1,000倍の速さです。
通信速度を計測して「kbps」の単位が表示された場合は、通信速度が遅いと言えるでしょう。
Gbps(ギガビーピーエス)はMbpsよりさらに速いですが、スマホでGbpsの速度が出ることは現状あまりありません。
ダウンロード(下り)とアップロード(上り)とは?
通信速度には、「ダウンロード速度」と「アップロード速度」の2種類があります。
ダウンロード速度(下り)は、インターネット上からスマホに何かのデータをダウンロードする時の速度です。
・データのダウンロード
・Webサイトの読み込み(閲覧)
・動画視聴など
スマホを使っていて「遅いな…」と感じた際は、まずダウンロード速度をチェックしてみましょう。
アップロード速度(上り)は、スマホからインターネット上にデータをアップロードするときの速度です。
・スマホのデータをクラウドサービスなどに保存する
スマホの通信方法には2種類あり
スマホの通信方法には、「モバイルデータ通信」と「Wi-Fi通信」の2種類があります。
モバイルデータ通信とは、ドコモなど大手通信キャリアの回線(アンテナ)を利用した通信です。
屋外では、モバイルデータ通信を利用することがほとんどでしょう。
一方、Wi-Fi通信とは、家や職場などに設置されたWi-Fiルータの電波を利用する通信方法です。
スマホの通信速度を計測する際はまず、今どちらの通信を利用しているかを確認しておきましょう。
Wi-Fi通信を利用している場合は、スマホ画面の右上などにWi-Fiのアイコンが表示されます。
スマホを快適に使える通信速度の目安
スマホを快適に使える通信速度の目安は、メッセージの送受信、動画視聴など使い方によって大きく変わります。
ここでは、シチュエーション別に快適に使える通信速度を紹介します。
・WEBページやSNSの閲覧
・音楽のストリーミング再生
・YouTubeの視聴
LINEやメール
LINE(トーク・無料通話)やメールは、1Mbps程度の速度があれば快適に利用できます。
ただし、画像やファイルを添付する場合、データの大きさによっては送受信に時間がかかる場合があります。
WEBページやSNSの閲覧
WebページやSNSは、テキストがメインのコンテンツであれば1Mbps程度でも快適に閲覧できるでしょう。
ただし、画像が多い場合、1Mbpsでは読み込みに時間がかかってしまいます。
どんなコンテンツでも快適に閲覧するには(動画を除く)、少なくとも5Mbps程度の通信速度が必要です。
音楽のストリーミング再生
音楽のストリーミング再生は1Mbpsあれば快適に行えます。
YouTubeの視聴
YouTubeヘルプによると、YouTube動画を見る際に推奨される持続的な速度は以下のようになっています。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
4K UHD | 20Mbps |
HD 1080p | 5Mbps |
HD 720p | 2.5Mbps |
SD 480p | 1.1Mbps |
SD 360p | 0.7Mbps |
YouTube動画を最高画質で快適に楽しむには、20Mbps以上の通信速度が必要です。
1Mbps程度でYouTubeを視聴したい場合は、画質を最低まで下げるとよいでしょう。
画質は、歯車のアイコンをタップして変更できます。
スマホの通信速度が遅い4つの原因と対処法
通信速度が遅い場合、以下の原因が考えられます。
・通信が混雑している
・通信障害が起きている
・端末に不具合が起きている
※一般的に、通信速度計測結果が「1Mbps未満(単位がkbpsになっている)」の場合は、通信速度が遅い状態です。
通信制限がかかっている
契約しているプランのデータ量(ギガ)を超えて通信をした場合、通信制限がかかって速度が遅くなります。
たとえばドコモの「5G ギガライト」プランでは、1ヵ月に7GB以上のデータを使うと通信速度が128kbpsに制限されます。
通信制限はデータ量を追加することで解除できる場合があるので、契約しているプランを確認してみましょう。
ただし、データの追加にかかる料金は通常と比較して割高です。
毎月データを追加しているなら、「使い放題プラン」などもっとたくさんのデータが使えるプランに変更することをおすすめします。
通信が混雑している
一度にたくさんの人が通信を行うと、通信が混雑して速度が遅くなります。
とくに格安SIMを利用している場合、お昼の休憩時間や夕方の帰宅時間帯などに通信速度が遅くなる傾向があります。
いつも決まった時間帯に通信速度が遅くなって困っているなら、別の通信会社への乗り換えを検討するといいかもしれません。
大手通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)やサブブランド(ワイモバイル、UQモバイル)であれば、時間帯によって通信速度が遅くなることはほとんどありません。
また、時間帯による速度の低下があまりない格安SIMサービスもあります。
みんなのネット回線速度(みんそく)では各サービスの通信速度を時間帯別に見ることができるので、乗り換え前に確認しておくとよいでしょう。
通信障害が起きている
通信障害により通信速度が遅くなることがあります。
通信障害が起きた場合は、ユーザー側にできることはありません。通信障害が解消されるまで待ちましょう。
障害情報は、各社の公式サイトで見ることができます。
端末に不具合が起きている
ここまで紹介した理由に当てはまらないのに通信速度が遅い場合は、スマホ端末に何らかの不具合が起きている可能性があります。
一度スマホの電源を切って再起動すると、設定がリセットされて問題が解決する場合があるので、試してみるとよいでしょう。
まとめ
スマホの通信速度は、通信速度計測サイトまたはアプリで計測できます。
快適な通信速度の目安は使い方によって大きく変わりますが、20Mbps程度の速度が出ていれば、たいていの場合スマホを快適に使えるでしょう。
通信速度が遅い場合は、以下の原因が考えられます。1つ1つチェックしてみてください。
・通信が混雑している
・通信障害が起きている
・端末に不具合が起きている